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VIPのスカイプ板で出会った男の子がモテモテだった話

ガチでハーレム物の主人公みたいにネット、リアル両方でモテてた
ま、リアルでモテててたのは、半分オフ会のせいなんだろうけど
売れない自営業をしていると平日の昼間でもすごく暇
なのでVIPで知ったスカイプに嵌っていた
VIP以外での出会い方を知らなかったので
いつもVIPのスレに張り付いていた
そんな時出会ったのが、まあ、仮に恭一くんとしておくけど彼だった
その当時彼は16歳、平日の昼間からスカイプをしていたので
引き篭もりか何かだと思っていた
ただ彼と話すと話が上手で、かなり年上の自分とも話題が合って楽しかった
彼はスカイプを始めたばかりらしく、
スカイプメンバーは5,6人程しかいないという話
VIPも「最近暇だから始めた」とか
声も喋り方もリア充(その当時はそんな単語知らなかったけれど)
にしか聞こえない感じだった
それでも彼は、昼間でも深夜でもスカイプやチャットに入り浸っていた
やっぱり、引き篭もりなんだろうなと思ってた
いつの間にか、彼の不思議な魅力、というか話術に釣られ
毎日3時間以上通話を繋ぐようになっていた
彼も、自分も暇だったし寂しかったのかもしれない
少しづつ、恭一くんの事が分かってきた
・高校を中退して暇になった
・原因は色々あるが自分が馬鹿だった
・家族仲が悪く、お爺ちゃんお祖母ちゃんに育ててもらっている
・今は色んな意味で『謹慎中』
よくある厨ニ的引き篭もりを隠す設定なのかな?と思っていた
暇さえあれば2人してスカイプスレに書き込んだ
2人で話すのも楽しいが「なんだか寂しい」と恭一くんは言った
いつもスレに書き込んだ人間と一時的に話す、というのが多かったせいか
自分自身スカイプメンバーは少なかったので
やっぱり、スカイプスレに頼るしかなかった
そんな時に、珍しく女の子が釣れた 
スカイプ名をもじって優子ちゃんとしておく
優子ちゃんは当時19歳の大学生
コスプレが趣味な自称腐女子だった
3人で話しているとなんだか気があった
優子ちゃんも、恭一くんも、俺の古臭い話に付き合ってくれるし
恭一くんの話すファッションや音楽の話も
優子ちゃんと俺はなんだか凄く素晴らしい物のように感じられた
2人だった固定会議のメンバーが3人になった
恭一くんも、優子ちゃんも、俺も
スカイプスレで寂しさを紛らわせようなんて奴らは
皆何か心にかけた部分があるらしい
優子ちゃんは大学でぼっちだと明るく語る
地元を離れて大学へ入ったは良いが、寂しくて辛い、と笑った
大学名を聞いて俺は驚いた
俺の家から車で20分ほど走れば辿りつけるような位置関係だった
恭一くんも驚いたように「実家の近くだ」と語った
お爺ちゃんとお祖母ちゃんの家は少し遠いらしい
「寂しんだったらオジサン達と遊ぶか?」
何の気なしに、ポロッと口から出た言葉だった
あまりネットとリアルの区別がなかった俺は
「ちょっと仲の良い年下の子に飯でも奢る」レベルで
そう言ったつもりだった
優子ちゃんはノリノリ
恭一くんは、戸惑っていた
ああ、やっぱり引き篭もりだったのかな?
悪いことしたかな、と少し後悔した
次の日
珍しく、恭一くんが「今日は個通(個人通話)が良い」
と言ってきたので2人で話す
「珍しいね、悩み事?」と軽い俺の口調
「いや、なんつうかさー」となんだか言い渋る恭一くん
オフ会のことかな、と聞いてみると「うん」と恭一くんは答えた
ネットで出会うのは、なんだか怖い、と彼は語る
でも、俺なら信頼してるから3人で会う前に一回2人で会わない?
と彼は申し訳なさそうに言った
なんだか可愛いところ有るんだな、と俺は2つ返事で頷いた
いつがいい?と聞くと「いつでも暇だ」と恭一くん
引き篭もり説がかなり有力に
だったら明日の夜でも飯食うか?と誘ってみると
うーうー唸りながら悩みに悩み、いいよと恭一くんから承諾を得た
仕事を早めに切り上げ
俺は余り使わない車の中を掃除し、洗車
なんだかウキウキしながら待ち合わせ場所のコンビニの駐車場へ
うわ、入口の近くにDQNが居るよ、と思っていると
そのDQNがこちらに向かって歩いて来る
やべぇ、と声を出しかけた時に彼は
「○○さんっすかね?」と遠慮がちに聞いてきた
見た目とのギャップのせいか、物凄く可愛らしい生命体に見える
第一印象はこんな感じだった
黒かった髪を金髪にでもすれば、完全にDQN
ただ、イケメンだった
「は、初めましてでいいのかな?恭一くん?」
と、こちらも少しどもりながら挨拶
並んでみると、自分はチビではないと思っていたけれど
彼の方が背がかなり高い
後から聞くと「高校で最後に測った時に176だったけど
もうちょい伸びたかも」だそうだ
コンビニで飲み物だけ購入すると
2人で車で10分ほど走ったあたりにあるラーメン屋へ
車中は緊張のせいか、ほどんど話せなかったが
ラーメン屋の中ではスカイプをしている時のような、自然な会話が出来た
正面に座ってみるとやっぱりDQNにしか見えなかった
俺が家まで送る、と言うと
「車で送ってもらったりしたら
爺ちゃん婆ちゃんが、心配するんで」と断られた
少し買い物に行ってくる、とだけ伝えたそうだ
その後用事や買い物を済ませ家に帰宅
スカイプにログインすると恭一くんからチャットが入っていた
『正直、ちょっと引いてただろwww』
『やっぱ服とかちゃんとしたほうが良かった?』
『恥ずかしいわー…』
『今度は俺が奢る、あんま金ねぇけど』
なんだかスゲェ可愛く感じた
この後、恭一くんの承諾を得て
優子ちゃんに『恭一くんとデートしてきました』と報告
恭一くんとはもう一度遊ぶ約束もし、
お互いに服を選ぼう、というなんというか若者っぽい約束だった
優子ちゃんに叱られる俺
「何故、ハブられたのか!」と2人でお説教
「女の子とデートするの恥ずかしいって恭一くんが言うから…」
などと誤魔化してみるが中々機嫌は直らなかった
リアルであったせいか
恭一くんが詳しい事情を俺に話してくれた
・高校を退学になったのは暴力沙汰
・理由はやっぱり「自分が馬鹿だったから」としか言ってくれない
・家の事情は本当らしい
・『謹慎』は警察から言い渡されたものだったとか
・すごく久々の外出だった、らしい
恭一くん、引き篭もり説がなくなったせいか
なんとなく、違和感というかそういうものがなくなった
彼はリア充でちょっとしたきっかけでネットに逃げ込んだ、のだろう
なんだか、少し寂しい気がする
きっとやっぱりちょっとしたきっかけで俺達の前から去っちゃうのかな、と
そんなこんなで優子ちゃんとのオフ会の日に
とりあえず恭一くんにはDQNっぽいブカブカのシャツはやめろ、忠告
白シャツとジーンズ姿の彼は中々爽やか好青年だった
優子ちゃんはちょっと暗めな女の子
黒髪のショート、女の子としては少し背が高く
自分よりちょっとだけ小さいぐらいか
話してる感じからすると、明るい感じかと思っていたんだけど予想外だった
ちなみに俺を見た2人の感想は
「おっさん」の一言に尽きる、ということにしておいて欲しい
なんだか2人は緊張しっぱなし
何故か俺が同時通訳っぽいことをやらされる
女の子もいるから、ということで飯屋は何処にするべきか迷っていると
優子ちゃんが「女の子だってラーメン食べます!」
と怒るので前とは違うラーメン屋
社会人として良い所を見せようと奢ろうとするが、却下された
帰りの車、助手席には恭一くん
後ろに優子ちゃん、という状況だったが優子ちゃんが車に酔い交代
しかも、恭一くんが寝てしまう
「あのー…」と躊躇いがちな優子ちゃん
無言で待っていると
「いやぁ、焦りました
 だって2人とも普通の人じゃないですか…
 オタクっぽくないし、恭一はリア充臭しかいない!」
と急にテンションの上がる優子ちゃん
「恭一は、ねぇ」ちょっとショックな俺
「ショック受けるなよおっさんwww」と優子ちゃんは笑う
優子ちゃんも初オフ会だったそうだ
なんだかんだで、楽しかったから良かった、
と思っていたのは次の日までだった
次の日
優子ちゃんから相談があるとチャット
予想は付くと思うが「恭一が好きかも」との事
「付き合いたいとかじゃなく、好きになりかけ?」などと曖昧な感じ
個人通話で話してみるが、なんだか無駄にテンションが上がっていた
なんだかこの時俺は嫌な雰囲気を感じていた
会議は恥ずかしい、との事でしばらく優子ちゃんと2人で話す
恭一くんは多少増えたスカイプメンバーで会議をしている、
とお誘いのチャットを送ってきていた
優子ちゃんも優子ちゃんでちょっと複雑な子だった
妹さんが居るそうだ
かなり優秀で可愛いと言う話
その子と比べられ続けて、嫌だった
全部、妹のせいで駄目だと思っていたらしい
でも妹がいない遠くの大学へ行ってもぼっちだった
うまくいかないのは自分のせいだと気付いて辛い、なんて話を話していた
冗談半分って感じの口調が印象に残っている
んで、ネットで出会った仲の良かった男の子が好みだった
好きになった、という流れなんだろう
気持ちもわからなくもないが、なんだかメンヘラの香りを感じ取っていた
オジサンはなんだか面倒になってきた
ID消そうかな?とか
恭一くんとはリアルで遊べるし、とか
最近の恭一くんはなんだか色々な会議にお誘いを受けているらしい
そのおこぼれ、というか付き添いで3人で色んな場所で通話をしていた
恭一くんのキャラがあってこそ、だと思った
そのお誘いを断り、優子ちゃんと話していると
「それとなく、聞いといて」などと頼まれる
なんだか憂鬱な気持ちだった
恋愛沙汰に自分だけ、部外者だからなのか
3人での馬鹿話が出来なくなるからなのか
その頃から恭一くんとの付き合いはネットよりもリアルが主になっていく
俺が車を出し、彼と出かける
週に1.2回 多い時には5回ほど
飯を食うだけ、駄弁るだけ、海までドライブ、なんて事もした
彼について大分詳しい話が聞けていた
・父親は離婚して以来会っていない
・母親は再婚相手と暮らしている
・再婚相手が恭一くんを虐待していた
・だからグレてみた、で喧嘩の日々、退学のコンボ
・祖母祖父、あと俺のお陰で落ち着いた(話を聞いたとき超嬉しかった)
最後が重要だった
・両親のせいか恋愛がどうにも怖い
優子ちゃんに伝えるべきか、悩んでいた
他の会議のメンバーに、ポロッとその話をしてしまう
酔った勢い、なんて言い訳はしない
当事者2人を知っている女の子だった
高校2年 住んでいる所は、凄く遠い
名前はスカイプ名をもじって花子ちゃんとしておこう
「えー、恭一の顔が気になる!」なんて言われたので
「本人に頼めば?」と答える
「というか、恭一の事気になってたんだよね
 優子がそういう事言うなら余計に気になっちゃう!」
おいおい、またかよ
余計なことをしちゃったな、と完全に後悔
何故か顔写真を俺が貰う
今時、って感じの普通の女の子だった
だけれど高校2年、って言うより中2
後日、優子からチャットが飛んで来る
その件についてだった
「宣戦布告された」
知らんがな
恭一くんとデートをしていた時に、ぽつんと
「彼女とか作らないの?」と聞いてしまう
「いや、作らないよ ○○さんと遊んでた方が楽しいし
 つうか、出会いないしね」
この頃、恭一くんはスーパーマーケットでのパートを始めていたので
遊ぶ頻度は減っていた
ただ夜はスカイプで話す毎日
「職場、おばちゃんばっかだぜ?若い子居ねぇー」
「おばちゃんは駄目で、おっさんはOK?」
「オッケー!大好きー、なんちゃってね」
恭一くんの悪い所として、
誰に対しても「好き」「愛してる」的な冗談を言っていた
一時期ゲ/イ説が出たぐらいだ、男女問わず言う
勘違いさせる、といえばそんな感じなんだろう
花子ちゃんと優子ちゃんが目に見えて仲が悪くなっていく
同じ会議に入るとどちらかがミュートして喋らなくなる
幸い、恭一くんは気づいていなかった
花子ちゃんが急に恭一くんにモーションを掛けるようになった
「バレンタインにチョコ贈るので住所教えてください!」
「お礼は、オフ会しましょうよー、私の家まで遊びに来て?」
「○○さんの車で来てくださいよ!」
なんて事を言っていた
恭一くんからは「住所教えてもいいかな?」と裏チャット
「自分で考えなさい」と放り投げた
結局、チョコや手紙が2月14日には届いたらしい
オフ会をしてから半年以上経っているが、
優子ちゃんはまだ告白は愚かまったく動けていない
俺と時々作戦会議と称する個人通話をするぐらいだ
ちなみに作戦の一環として何度かオフ会をしたが
恭一くんの都合もあって12月1月は遊べなかった(スーパーが忙しい)
恭一くんが急に
「職場で告白された」なんてムードメッセージ(名前の横の一言)
会議のメンバーは大荒れ
恭一くんは会議誘われまくったらしいが
とりあえず、飯を食いに行く事になった
話を纏めると、夜間のみの高校生アルバイトの女の子に告白されたらしい
いつも、恭一くんの帰り際に出勤するその女の子とよく話してて
メルアドとかも交換していたとか
「どうすんの?」と聞くと
「嫌いじゃないけど、そいつが女の子だから仲良くなったんじゃない」と
よくわからない煮え切らない発言
簡単にいえば「女性的魅力がないってことだろ?」と聞くと頷いた
そんな事があったせいか
優子ちゃんが告白する決意をしたらしい
俺は「頑張れ」とだけ伝えておいた
初めて2人だけでのオフ会を立て、優子ちゃんが恭一くんを誘った
何故か俺も誘われた、恭一くんから
優子ちゃんが泣いた
「完全に、私に、気がないじゃん!」
と切れ気味に、泣いていた
珍しく、2人だけで会った
もう20になった優子ちゃんとお酒も飲みました
「なんでおっさんが恋敵なの!」とキレられた
知らねぇよ、恋敵は花子ちゃんだろうが!
俺は仲がいいだけ、だと思う
優子ちゃんに
「諦めるな」と「女の子の中で一番仲がいいのは君だぞ」と慰める
「うん、頑張る」と泣いた
恋をすると綺麗になる、なんて話があるが
彼女は凄く努力をしたのだろう
暗い印象は、薄れて今風な感じになていた
なんかこの書き方、おっさんっぽかった気がする
花子ちゃんとも和解したい、と言うので仲を取り持つことに
花子ちゃんも「調子乗りすぎでした、ケンカする気はなかったです」と謝る
良かった、良かった 仲の良い会議に戻るぞ、と思ったら
恭一くんのムードメッセージが
「スカイプでも告られたぞ、モテ期か?」なんて内容に
 空 気 読 ん で く れ !
その女の子、リリ子ちゃんとしておこう
リリ子ちゃんは中学生だった
恋に恋するお年頃、という奴だろう
彼女はガチな引き篭もりであり、オタクだった
「好き」「愛してる」なんて言葉に免疫がなく
やられてしまったんじゃないか、と予想
リリ子ちゃんとは、何度か話したことがあったが
典型的な構ってちゃん
リスカした、飛び降りしたい、タヒにたい、とか連呼する感じ
付き合ってくれないならタヒぬ、と言われたらしく
恭一くんは凄く悩んでいた
俺は「ブロックすれば?」と提案するが
「ああいう事を言うけど、ホントは良い子なんだ
 出来ることなら助けてあげたいよ」なんて言う
俺が心配してやってるのに、と少し腹が立った
その後、優子ちゃんと個人通話をしていたら
「おっさんが恭一に優しかったみたいに
 恭一はリリ子に優しくしたいんだってさ」
おっさんはお酒を飲みながら泣いた
昔から思っていたが、恭一くんには主人公オーラがあった
超美形、とか超面白い、という訳じゃないが
なんとなく人を引きつける、中心にいる
結局、リリ子ちゃんは優しい恭一くんに依存していく
「リアルで会おう」と言い出さなかったのは
引き篭もりが原因なのか、容姿に自身がないのかはわからない
それのお陰か、恭一くん自体に害はあまり無かった
その後急にリリ子ちゃんがインしなくなり
連絡が取れなくなった、親にネットを止められた、なんて噂があったが
恭一くんが酷く心配していた事だけが印象的だった
春が来て
色んな変化が起きた
受験生になった花子は受験先をこっちの地方にすると言い出す
優子は「就職めんどい」「おっさんの所で雇え」などと泣き言を言う
恭一くんのイン率が少し下がる
就職したいそうだ、パートではやはり給料が低い、と思ったらしい
彼が言うにはパートで覚えた調理関係の仕事を探すとか
会議のメンバーも入れ替わり立ち代わり
変動も置きながらも中々縁が切れてしまうことも無い
春になっても恭一くんはモテる
今度は大学生の女の子から相談を受ける
珍しくVIP系ではなく、スカイプメンバーのリア友のリア友
巡り巡って仲良くなった子だが、スカイプ名をもじって香奈子としておく
香奈子も、恭一が気になると言い出した
香奈子が言うにはネットでこんな事になったのは初めてだと
オフ会を開いてください、と俺に
何やらおっさんは便利屋さんとして使われているらしい
香奈子は同じ地方だが県が違う、ぐらいの位置関係
電車で2時間ぐらいか?
会うメンバーはおっさん、恭一くん、優子ちゃん、香奈子ちゃんとなった
優子ちゃんは強引に「 入 れ ろ ♡ 」と俺を脅してきた
ハートマークは妄想だが、そうでもしないと心が折れる
香奈子ちゃんにも「なんで女の人がいる?」みたいな感じで責められる
ふははは、おっさん胃に穴が開くよ?
そういえばこの頃は、気を使って恭一くんと遊んでなかった
就職活動は難航していたらしい
今の恭一くんはDQNっぽさが抜けた好青年
ただのイケメンという面白みのない存在であった
優子ちゃんは可愛らしくなった
努力もあってか、服装も似合っていた、と思う
どんな服を着ていたかは何故か記憶にない
香奈子ちゃんは、これまた普通の大学生といった感じだった
まあ、話している時からそんな印象だったけど
昔と比べてスカイプは一般向けになっているんだな、と実感
香奈子ちゃんが、此処の辺りの名所行きたい、というので
迷った挙句ちょっとした名所へ
県が特定されかねないので割愛
その後、飯も兼ねてカラオケ、という話に
おっさんには理解出来ない発想だった
カラオケに入るととりあえず恭一くんと一緒にドリンクバーに
2人で2個づつグラスを運んだ
空気が読めるおっさんは恭一くんに女子2人分を運ばせる
優子ちゃんがまずはアニソンを歌い
恭一くんは俺の勧めたThe Pillowsを気に入ってくれたようでその辺りを歌う
香奈子は、今時ーって感じ 椎名林檎が好きだそうだ
おっさん?おっさんはねブルーハーツとかね
空気が読めるおっさんは席順を
おっさん、優子、恭一、香奈子に
ちなみにL字のソファー
ピザとか唐揚げとかばっか食うと辛いね
飲み物がドリンクバーだし 
カラオケが終わるとお開きの流れに
この後お酒、なんて話になったが恭一くんは未だ未成年なので無しに
ちなみに優子ちゃんとは時々飲むようなお友達になっていた
香奈子ちゃんを駅まで見送りをしにいくと
「また会いに来ます、恭一に」と、香奈子ちゃんが爆弾投下
「ああ、待ってるよ」なんてクールに返す恭一
その後、優子も爆弾発言
「多分さー香奈子は、恭一の事好きだよ、どんすんの?」
おっさん胃が痛いタイム開始のお知らせ
「多分さー香奈子は、恭一の事好きだよ、どんすんの?」の発言は
香奈子ちゃんが居なくなってからです
「えっ?
 いや、ないでしょ、ねぇ?○○さん」俺に話を振る恭一
「いやいや、君はモテるからねぇ」と茶を濁す俺
「おっさんはわかっててそういう事言うからずるい!」と怒る優子
シーンと、静まるその場
恭一が一言
「もしそうだとしても、付き合ったりはしない
 可愛い子だと思うし、いい奴だけど」
なんで?と優子が聞く
「どうしてだろ?でもソレは即答できるよ」
ヘラヘラと笑う恭一
やれやれ、と溜息をつく俺
優子はホッとしたような悲しそうな顔をしていた、気がする
花子が本気でこちらに受験しようとしてるらしい
大学で言うならば優子と同じ大学だ
というか近くに大学といえばそこかアホな大学しか無い
とりあえず、説得してみることにする
「アホな子が居るぞー!」と優子は笑う
「でも、嫌いじゃないぜ、なんちゃって」と嬉しそうに話す
それは恭一くんの真似だろうか?
おっさんとしては、悩み所
止める理由も、勧める理由もない
大学生ともなれば大人、個人の自由といえば、自由
というか恋愛1つで人生を決めてしまうのはどうなんだ?
と、伝えれば良かったのだが、なんだか気が引けてしまう
花子が言うには親に反対されているらしい
そりゃそうだ、おっさんだってちょっと反対気味
ただ、この年頃の女の子には珍しくないが親との折り合いが悪い
1人暮らしがしたい、というのも有るのか
「きっかけの1つですし、目的の一つですけど
 それの為だけに行くわけじゃないですよ」
そんな事を言われてしまえば、おっさんは納得するしか無い
「○○さんとも遊びたいです」なんて可愛い事も言ってくれるしね
ただ、恭一くんは反対票を投じていた
理由をぼかしていたのもあるが、両親関係の話には中々ナイーブな奴だ
出来る事なら、家族仲良く、なんて事を思っているんだろう
彼自身家族に飢えているんじゃないだろうか?
時々、俺の事を父親か、兄の替わりにしているんじゃないか、と思ってしまう
結局の所
花子ちゃんはこちらの大学を受験すると言う話になった
恭一くんも納得したらしく
「こっちに来たら、俺がエスコートしてやるよ」などと歓迎
ソレを聞いた優子はちょっと機嫌が悪くなっていた
大学の下見という理由を得た花子ちゃんが
夏休みを利用してこちらに遊びに来るという話になった
当然のようにおっさんがオフ会を主催することに
一泊する、との事で近くのホテルを用意
安い所だったので奢ってあげることに
恭一くんが「だったら俺が出そうか?」
等と言ってくるが年長者を立てさせる
大学担当の優子ちゃん、お財布&足担当の俺、
色々担当の恭一くん、といつもの面子
熱いので鰻でも食おうかね?と言う話に、別に名産でもないけど
昼は鰻で、夜ご飯はお気に入りの安くて旨いお寿司屋さんを内緒で予約
おっさんぐらい生きていると、
付き合いでこういう場所を安く使う方法も覚えます
皆がウキウキと期待に胸をふくらませていた
なんだかんだで一番楽しみにしていたのは優子じゃないだろうか?
おっさんもドライブ用の音楽をCD-Rに焼くぐらいは楽しみで
恭一くんも連休をとって出迎えるぐらい楽しみにしていた
そんな時、会議に参加した花子ちゃんが急に泣き出した
「親にオフ会を邪魔されそうだ」と3人の前で泣いた
受験生の女の子が外泊、といった辺りが両親には心配だったのだろう
マトモな親ならそう思うんだろうなぁ、と納得しかけていると
恭一くんが珍しくキレた
ゴン、と彼のマイクを通して鈍い音が聞こえた
「なんなんだよ、クソ!」と珍しい彼の叫び
親、と言う彼のトラウマがまた刺激されたかな?と会議は一旦お開き
恭一くんに「家に行ってもいいかい?」とチャット送り
優子ちゃんには「花子ちゃんをよろしく」とチャットお送る
恭一くんから携帯の方へ着信
落ち着いたので、花子ちゃんの方のフォローをお願い、という内容だった
仕方ないので恭一くんの方は一旦置いておいて
優子ちゃんと花子ちゃんでスカイプをする事にする
優子ちゃんと花子ちゃんは親の愚痴で盛り上がっていた
「いやいや、親御さんが心配するのも理解できるよ?」
などと言おうものなら
優子ちゃんに「おっさんはどっちの味方なの!」と怒鳴られる始末
おっさんちょっと涙目
皆若いね、と思っちゃうぐらい老けこんだか…なんて理由で
「あ、おっさんが責任者として親と話して説得できない?」
なんて優子ちゃんが言い出す
おいおい、お馬鹿ちゃんなのか?
大学の下見に行く話で、
知らないおっさんが責任者だと電話してきたら余計怪しいだろ?
などとやんわり伝えてみる
どうにか出来ないものかな、と俺も思う
だが未成年、ましてや県外の子だ
いくら世の中に普及したと言ってもネットでの付き合いで一泊か
難しい話なのかなぁ…とあきらめムードだった
そんな内容を会議に居なかった恭一くんにメールで伝える
返信は
○○さんの言ってることは分かるし、正しい
でも納得できない
といった感じの内容だった
なんだかんだで主人公だね、恭一くん
君はそんな感じで突っ走ってくれると、傍から見ている俺は最高に嬉しいぜ
詳しい話は、俺には伝わってこなかったが
結局の所、恭一くんは花子ちゃんの親と話したらしい
何を馬鹿なことを、と俺は思った いや本当にね
それでもそんな馬鹿げた方法で彼は彼女の両親の信頼を勝ち取って
花子ちゃんの一泊2日の小旅行を許可させた
何話したの?と聞いてみた
「いや、特別なことは言ってないよ
 大学の見学ってのもあるんですけど、俺達とも遊びたいって理由もある
 花子は大切な友達で、
 大学に入学したら仲良く付き合っていきたいって話?」
2人でラーメンを啜りながら話してみれば、単純明快な力押しじゃないか
おっさんは若さに負けました
なんだか、ちょっと泣けた
おっさんになると涙腺が緩くなるんじゃい
花子ちゃんが本当の意味で彼に惚れたのはこの瞬間じゃないか、と俺は思う
俺が乙女だったら惚れているね
いや既に惚れているのかも知れないかな?
写真を見ただけだった花子ちゃんとのファーストコンタクトは…
なんだ、小さいなぁ…だった
これを言われるのが嫌いなのはスカイプをしていて知っていたけれど
おっさんは口に出してしまった
案の定、足を踏まれた
髪の毛はショートボブって言うのかい?
くるっと内側な感じな奴だよ、親御さんが厳しいのは知っていたけど
黒髪、垢抜けない感じの子だったね
対照的に昔は暗かった優子は今では茶髪さんだからなぁ…としみじみ
そういえば恭一くんは髪染めないね、と聞いてみると
「だって、○○さんは黒髪好きじゃない?そんな気がしてさ」
なんだコイツ、かわいいじゃないの
恭一が踏んではいけない地雷を踏んだ
「あれ?写真と雰囲気ちょっと違うね?
 ま、俺はこっちのほうが好きかな?」
おい、優子ちゃんの前でその発言は…
「えー…写真でもこんな感じでしたよ?
 学校帰りだったからテンション高い写真だったかも?
 でも、恭一が好きだって言うなら清楚系で攻めるかも」
花子ちゃんもノリノリかよ
「ほー、恭一は幼女好きかー
 犯罪者だー、おまわりさーん」
と思っていたのは俺だけのようで
優子は笑いながら2人の間に入り込む
おっさんの杞憂ですか、そうですかそうですか
3人の若者が騒ぐ姿をちょっと離れた所で
ニヤニヤ見つめるおっさんは完全に通報ものだけどな
鰻をご馳走様、すると次の予定はお寿司
まあその間までにいくらでも時間がある
「何処行きゃいいんだい、若人」と3人に声をかける
席順は前に男性陣、後ろが女子陣だ
一番無難だと思った
「鰻が重かったから、ちょっと休みたいかも…」と優子
「ですね、ちょっと食べ過ぎたかも」と花子
「俺は何処でもいいよ、つうか大学はいいの?」と恭一
大学、完全に忘れてた
女子も忘れていたのだろう、あー…とか言ってた
「明日でいいよね?」「うん、明日でいい」後ろからこんな会話
仲がいいねぇ女子たちは
とりあえず鰻屋の駐車場は狭いのでコンビニへ向かうことに
コンビニで騒ぐなんて若者ポイント高いだろ?
そう思う俺はおっさんなのか?
若者ポイントと飲料を補給し終わると
コンビニの前のベンチにどかっと座り込む
3人はキャッキャとコンビニでお戯れだった
夏の容赦のない日差しがおっさんを焼く
若者ポイントが急上昇の予感、ペットボトルを飲み干し
もう一本購入しようとするとコンビニに戻ろうとすると
ちょうど外に出てポカリを飲んでいた恭一くんが飲みかけのポカリをくれた
「仕方ないなぁ、○○さんはさ」なんて言いながら
恨めしそうに女子2人に見られながら、一気に飲み干しゴミ箱にIN
女子の視線が痛いと感じた
恋敵を見る目ですよ、アレはね
その後涼しさを求め、中古漫画の専門店や古着屋を巡る
優子ちゃんと花子ちゃんが服を選ぶさまは
完全に俺の潜入できる領域ではなかった
ちなみに花子ちゃんは買いたい漫画があったそうだが
荷物が増えるという理由で買うのを断念
皆で漫画を立ち読みして騒ぐなんて若者っぽい行動で時間を潰した
日も暮れ始め
「夕飯どうする?」などと恭一くんが言い始めたので寿司屋へ向かう
「予約した○○です」と一回の受付を潜り、個室へ
3人ビビりまくる
回らない寿司?回らないの?等と口々に
おいおい、立派な港が近くに有るんだぜ?
安い寿司屋があってもおかしくないだろ?
ちなみに4人で行ってどれだけ食べても2万は超えない
そういうふうに出来ている
緊張してあまり食わない3人が借りてきたねこのように可愛い
「手で食ったほうがいいの?」なんてテレビに影響される恭一くん
「サビ抜きにしてほしいなぁ」と言い出す花子ちゃん
全然喋らなくなった優子ちゃん
「箸で食べなさい」と恭一くんを叱り
「とりあえず一個食べてからにしろ」と花子ちゃんに忠告
魚という奴は脂によってわさびの風味も変化する
いい寿司屋はその辺り理解しているので、
わさびがちょっと苦手で大丈夫だったりする
優子は慣れてくれば喋るだろう、と放置
実際すぐに「うまー!」とか言い出した
食べ終わってみれば、結構皆で食いやがった
まあ、問題ない 予想の範疇という奴
花子をホテルに送って行くと、何故か優子も一緒に泊まるとか
いや確かに飯も出ない安ホテルですけどね
2人で泊まるなら言ってくれよ、そういう部屋取るんだから
彼女たちに言わせてみれば「急に思いついた」らしい
嘘つけ、と思ったがまあ良いだろう
2人で話したいこともあるだろう
恭一くんと俺は久々に2人でドライブ出来るしね
なんて思ってたら彼はすぐ寝た
疲れているらしい、就職活動も高校中退じゃ難航気味かい?
俺にだけは弱音吐いてくれても良いんだけどね
なんとなく、いつも使う道から外れ遠回り
音楽を止めて、クーラーも止める
窓を全開、風が気持ちよかった
なんだか、俺はコイツとこうやって遊ぶために生きてきた
そんな気もしないでもない
いや言い過ぎだね、優子や花子や、
皆と遊びために生まれてきた、に修正しよう
と恥ずかしいことを考えながら30分ほど車を走らせた
次の朝は10時にホテル集合
9時半頃にはホテルの前に到着し、恭一くんが優子ちゃんに電話
恭一くん曰く「寝ぼけてた…時間かかるかもね」らしいので
一旦涼を求め、コンビニへ
遅めの朝飯が早めの昼飯になる頃、やっと2人と合流
グーグーなるお腹、4つ
朝飯はマック
もう既に朝マックはないけれど
大学に行く暇があったら遊びたい、等と本末転倒なことを言い出す花子
ただ、同意だった
皆で駄弁り、騒ぐ
時間の経過がひどく残酷に思えてしまう
ただ時間が経てば花子はこっちの大学へやってくる
なんだろうに受かる、受からないに関しては
おっさん全然花子ちゃんのこと疑っちゃいないのね
駅で、別れ際
「またな」なんて普通の挨拶
まあ、またすぐに会えるからね
「では、今回はありがとうございました皆さん」と花子が笑いながらお辞儀
俺と優子ちゃんに握手を求め、恭一くんの前で立ち止まりにっこり笑った
と思った途端、ハグ
なんて思っていると優子ちゃんもハグ
おっさんポカーン、恭一くんもポカーン
「じゃーねー」と花子ちゃんは去って行った
「じゃ、帰ろうか?」優子ちゃんもクールにそう言う
女子は怖いね、おっさんになってもそう思う
恭一くんは困ったように笑いながら俺の裾を引っ張った
帰りの車の中
優子ちゃんは中々ご機嫌で
恭一くんは曖昧に笑って
俺はなんだか疲れながらも満足だった
しまったなぁ、どこをオチにするかを考えてなかった
なんというか、まだ皆の関係は繋がってるからオチはないんだよな…
恋愛的なオチでいいかな
そうなると次の話でおしまいだ
クリスマスが2週間ほど先に迫ったそんな時
ついに、と言うべきか、やっと、と言うべきか
優子ちゃんが恭一くんに告白をする、という流れになった
何度も何度も、個人通話で背中を押してきた俺からすれば
なんとなく感動ものだ
なんとなく、この関係が壊れてしまうようなそんな不安もあった
けれどいいだろう
おっさんのちょっとした趣味よりも、若者の恋愛は優先されるべきなのだ
そんな時に、ハプニング女の花子ちゃんが
スカイプ上で思いを伝えた、とのチャットが俺に届く
チャットログを見せてもらったが
花子:好きです、と言うかあなたの事が気になっています
恭一:おう、俺も好きだよ?
花子:いえ、冗談じゃなくて
恭一:通話しようか?
な感じだった
通話の内容的には
「昔から気になっていました」と花子ちゃんが伝えたらしい
その回答として恭一くんは
自分の過去のトラウマ、それによって恋愛は怖い、と
今までのような友達の関係が楽だ、と伝えたらしい
花子ちゃんは納得できなかったのだろう
「きっと、私のことを好きにしてみせます」
みたいな捨て台詞を吐かれたらしい
おいおい、と俺は思った
優子ちゃんはどれだけ運がないんだよ、とちょっと落ち込んだ
でも優子ちゃんも止まらない、と俺に告げた
そしてクリスマス一週間前
優子ちゃんと恭一くんは初めて2人でデートした
結果だけ言えば、優子ちゃんも同じように思いを告げられただけ
恭一くんは「友だちで居よう」と告げたようだ
あのヘタレが、とおっさんはイライラしていた
忙しい中だったが恭一くんを呼び出し、2人であった
「逃げてるだけじゃん」と俺
「何が?」と恭一くん
「だってアレでしょ?
 親みたいに、不仲になるのが怖いんだ
 君は、恋愛が怖いんじゃなくて嫌われたくないんだろ?」
おっさんほど生きていれば、ちょっとぐらい人の気持ちがわかる
「バカじゃないの?何がしたいんだよ、ガキ」
おっさん大人気なかった、とちょっと反省していた
トラウマに大ダメージな言い方だった、
大人が子どもに言う言葉じゃないよね
恭一くんは落ち込んだように肩を落とした
掛ける言葉もなかった
いや、自分自身この関係が終わってしまいそうで泣きそうだった
恭一くんが口を開く
「何が悪いんだよ、わかってるよ」
呟くようにそう言った
どうしようもない虚無感に襲われた
ソレぐらい彼も理解しているのはわかっていたことだろう
何してんだか、と肩を落とす
「ごめん、怒ったりして」
「いいよ、俺こそごめん」
そんな会話がなんだか痛々しくて
つい「ドライブしようか」なんて言ってしまった
車の中
ただただ黙って車を走らせていた
「…正直さ、全然わかんねぇんだよ」
やはり話しだすのは恭一くんから
「恋愛とか、避けてたから全然わからない
 未経験だしさ、いやマジで」
俺が驚いたような顔をしたからだろう、そんな言葉を繋げた
「俺はね、恭一くんは2人とも恋愛対象として見てないんだと思うよ
 でもさ、それは今までそう見ようとしてなかったからでしょ?
 今からは別じゃない?」
俺もゆっくりと言葉を発する
「ごめんね、俺はさ
 結構優子ちゃんに感情移入してたからね
 でも、花子ちゃんもいい子だしさ」
「○○さんが好きとか言ったらアイツら怒るかな?」
「刹されるよ、俺が」
やっとで2人とも笑った
その後恭一くんは電話で
「今はまだわからないから、もう少し待って欲しい」と2人に告げていた
2人がどう思ったかはわからない
俺としてもなんだ、その回答、と思ってしまったぐらいだから
でもそれでも今でもスカイプを続けている
リアルでもよく会う仲だ
優子ちゃんはちゃんと就職したし
花子ちゃんはちゃんと大学で頑張っている
恭一くんは今料理人の道を歩みだした
おっさんはそんな皆を見つめて微笑んでいられたら充分だ
今日も、暇さえあればスカイプを起動させる
スカイプメンバーは最近増えに増えて、400人を超えた
でもエコ贔屓のフォルダ分け
よく使うメンバーは10人ほどだ
漫画みたいにモテるあの男は、今日も会議を作るんだろう
お姉さんを気取りたいらしいあの子は、今日も会社の愚痴でも言うだろうか?
彼の気を引きたいあの子は、大学での面白い話を聞かせてくれるはずだ
さて、だが今日の話の主導権は俺に握らせてもらおう
今夜はあの男の思い出話を肴にお酒を呑むのも悪くはないはずだから
そろそろおっさんの話は終わり
スカイプスレでまた会いましょう、なんてのもドラマチックじゃないかな?
最後に軽くスペックを
おっさん 今年で28になるおっさん
仕事は自宅 貯金は少し
趣味は若い子たちと遊ぶこと
恭一 今年で20になるイケメンくん
仕事は料理人見習い
趣味は最近麻雀を覚えたとか 
天鳳に付き合わされる(点数の計算が出来ない為)
優子 今年で23になるコスプレイヤー
職業はOL…でいいんだよね?
趣味は恭一くんをコミケに連れていこうと企む事
花子 今年で19になる大学生
職業は大学生
趣味は最近コスプレをするようになった